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■色で生活する
色のある生活
色を積極的に生活に取り入れ、色を楽しむ生活をすることは
いつの時代でも大切なことです。
生活を形作るものの全てに色がついていますね。この色を、
一つの表現として、意識して使うことが楽しみにつながります。
たとえば、花の色を使うことで、毎日の生活にリズムを与えることもできます。
愛する人たちに、安全と幸せを
メッセージするのに、花の色は最適です。

色を意識するだけで、あなたの生活は一変します。
このコーナーでは、色のある生活のシーンを紹介していきます。

■色彩の仕事
色を扱う仕事で、最もメインのものがイメージの創造と伝達と
いうものです。
色は単に感覚のものではなく、科学的な根拠を生かし、有効に
利用する時代と言えます。
それぞれのジャンルで色彩が計画的に活用されています。

・グラフィックデザイン
主に紙を利用して、印刷によって色を出します。
・Webデザイン
インターネットにおけるモニター上の発色をデザインします。
・映像やアニメ製作
CGや実写によって行われる映像製作です。
・ゲーム制作
CGなどによるデジタル表現が行われています。
・製品企画
商品における色彩戦略ではメインとなっています。
・建築デザイン
建築物の主に外観の色彩計画です。
・室内や家具のデザイン
インテリア空間における色彩計画です。
・ファッション
流行による色の計画的な使用が行われています。
・美容やメイク
美容に色は欠かせないエレメントになっています。
・店舗デザイン
商業施設における色彩計画です。

色を扱う仕事はこれからも広がり続けると言われています。
今後さらに専門性を深め、色彩担当のデザイナーとしての活躍
が期待されます。
■色彩を生かす
インテリアにおける色彩効果を試してみましょう。
本に出ているようなインテリアのカラーコーディネートでは、
やれ暖色系でまとめろとか、ベージュが絶対だとか、それらを
まるで法則のようにいっていますが、言う通りに実行すれば、
どこの家も同じような雰囲気になってしまいます。
それでは、あなたという個性が発揮されません。
リビングを例にとって考えてみましょう。リビングはその機能性
から、くつろげて居心地のいい空間であることが基本です。
リビングでストレスを味わっていたのでは、本末転倒です。
あなたは、ふだんどこにいるとくつろげますか?
海でしょうか、草原でしょうか、森林でしょうか。それとも、
和風の建物でしょうか。
大切なのは、あなたが最もストレスを感じないイメージを探す
ことからはじめるということです。
インテリアのカラーコーディネートに絶対の法則はないのです
から、あなたのイメージが基本になります。
あなたが海にいるとくつろげるというなら、好きなビーチの色を
採取してきて、代表的な色を選び、そこに無彩色をプラスして
配色します。
砂浜の色、椰子の木の色、海や空、そして雲の色、それらの色で
部屋を配色すれば、海のイメージの空間を創造できるでしょう。
間違っても形(砂浜の絵など)を描くのではありません。色だけ
です。
壁に色を塗ったり、壁紙を張り替えたりして、リビングを海の
イメージカラーにすれば、そこはまちがいなくあなたの空間です。
ただし、その空間に四季を取り入れることを忘れてはいけません。
いつでも取り替え可能なカーテンや観葉植物の色を工夫すれば、
四季を感じさせることができます。
たとえば、春を感じさせる配色には、パステル調の色が多いですが、
桜、菜の花、黄緑などの色を持つ植物や敷物、カーテン、
ポスター、クッションなどの小物、これらはいつでも移動が可能
ですね。
クッションなどの小物でも、部屋全体に与える影響が強いので、
海の要素を持たせるといいでしょう。
配色に際して注意することは、クラシックのイメージや木材の
イメージなど、彩度を低くした色を選ぶことです。彩度が高い色
では、いくら好きな色とはいえ、長時間いると疲れてしまいます。

インテリアコーディネートの基本は、そこに生活する人が主人公
であるということです。部屋が目立ちすぎてはいけません。
室内空間は、あなたの人生というドラマの舞台であるということ
を忘れないで下さい。
コーディネートはそのためにするものなのです。